平成28年度の年度末に中小企業支援を考える

28年度末を迎えて、今年度を少し整理し、振り返ってみたりしています。

事業改善を円滑に進めていくための重要なファクターが2つあります。

ひとつは、経営者は、ほんの少し違う角度からの視点で、事業を見つめ直すこと。

「人は変わらない」という声をよく聞きます。多くはそうであると思います。ですので、変わってほしいとは思いません。ただ、新しく「これまでとは違う角度からの視点」をもって事業を見つめ直すように心掛けてほしい。いままで通りにやっていたら事業は改善しないわけです。今までやってきた結果が足元の状況なわけですから・・・。ほんの少しでいいので、変わらなくても新しい角度からの視点を加えてほしいですね。

ふたつ目は、従業員が主体的に業務に従事できる環境を作ること。

数人でも、10~20人程度でも従業員を抱えているならば、現状の事業を経営者単独では継続できないものです。経営者の力と、従業員の力が合わさってこそ企業はより大きな力を発揮でき、それにより事業は継続していくものです。ところが経営者は往々にして自分主体の発想のみで事業継続は大丈夫だと思うものです。従業員の力を存分に発揮できる環境を整備すれば、自ずと結果はついてくるものです。

起業を考えている人、重い債務を抱え前向きに頑張る経営者など、今年度も多くの中小企業と関わってきました。経営者や従業員のほんの少しの変化で、中小企業は劇的に変わるものだということを実感したこともあります。

今日も日が暮れます(^-^)

夕焼け空にひこうき雲

平成28年度は明日がラスト!!ウィステリアは、もうひと踏ん張りして、爽やかに新年度を迎えたいと思います。

谷根千(谷中・根津・千駄木)

谷根千とは、文京区から台東区の一帯(谷中・根津・千駄木)を表す総称だそうです。実は私、「谷中・根岸・千駄ヶ谷」かと思っていました。失礼しました。m(__)m

経営コンサルタントとして・・・と、いう前に人として、いろいろなことを知るために、いろいろな物事から刺激を受けるために月に一・二度は、行ったことのない街をぶらぶらしたり、様々なお店を訪れたりしようと、ウィステリアとしては考えています!!(^-^)

ウィステリアの社会見学(^-^)

谷中の「あたり」

お仕事サボってるわけじゃないですよ(^-^)これも中小企業の皆さんを様々な角度から、幅広くサポートしていくためのひとつだと真面目に考えています。

銀行員時代は企業支援のセクションにいましたが、上司から「展示会に行ってこい」と言われ、幾つもの展示会に行ったことがありました。展示会に行ってみると、ただぶらぶらしているだけで、「これで仕事と言えるのだろうか?」と不安になったこともありました。

しかし、様々な展示会を見に行った経験が、のちに中小企業を支援していくときに大きく影響していることに気づかされました。

様々な中小企業のサポートしていくために、コンサルとして、人としての「幅」を持つこと、様々な角度からの「視点」を持つことは、大きな財産になると考えています。

あえて「社会見学」の時間を作ることは、非常に有意義と感じています。(自己肯定のためにも)(^-^)

金融庁のHPがリニューアルされていました

久しぶりに金融庁のHPを見てみたら・・・リニューアルされていました!いつからなんでしょう?(^^;)きっとだいぶ前のことなのでしょうけど・・・とてもシンプルに見やすいHPになっていました!金融庁HP

そして・・・トップページの一番最初にあるのが「金融仲介機能のベンチマークについて」!!金融仲介機能のベンチマーク

トップページのトップに掲げてあるということは、金融庁が特に意識していることだということですよね。

金融機関はこのベンチマークに基づき、自己評価をしてほしいという趣旨となっています。

「ベンチマークの具体的項目については、全ての金融機関が金融仲介の取組みの進捗状況や課題等を客観的に評価するために活用可能な「共通ベンチマーク」と、各金融機関が自身の事業戦略やビジネスモデル等を踏まえて選択できる「選択ベンチマーク」を提示している。これらに加え、金融機関において金融仲介の取組みを自己評価する上でより相応しい独自の指標がある場合には、その指標を活用することも歓迎したい。今後、金融機関との対話等を通じて見直しを行いながら、ベンチマークを関係者にとって納得感のある、より良いものにしていきたい。」

以前にアップした「金融仲介機能のベンチマーク」に関するウィステリアのブログ金融仲介機能のベンチマーク

結果主義から、過程主義に

ウィステリアも金融機関と中小企業のお役に立てればと考えています。

実態把握と課題抽出

中小企業の事業改善に取り組む際に、入り口で何が大切かというと、それは「実態把握」と「課題抽出」です。この2点を見る眼が、コンサルには必要です。

「実態把握」と「課題抽出」の際にコンサルタントに必要なスキルは「コミュニケーション能力」です。経営者自身に対して、また従業員に対しての「コミュニケーション」を上手に取らなければ、中小企業の「実態把握」はうわべだけのものとなり、真の「課題抽出」には辿り着けません。

この段階で、真の「課題抽出」が為されなければ、その後に出される「改善施策」は的外れなものになります。そうなれば、的外れな「改善施策」を中小企業は違和感を感じながら1~3年程度取り組んでいくこととなります。中小企業にとっても、コンサルタントにとっても、こんなに不幸なことはありません。

初回訪問でいきなり経営者や従業員の真意に突っ込めることが出来るのは、コンサルタントの「人となり」によるところが大きく、どちらかというと先天的な要素が大きいものですが、そのような「人となり」を備えていないのであれば、徐々に懐(核心)に入り込んでいくほかありません。

財務面での「数値を読む力」をベースとして、事業面において如何に掘り下げていくか、というところがコンサルタントの腕の見せ所のひとつでもあります。

何回も訪問し、経営者や従業員に散々聞き込みを実施し、計画策定の直前まで来て、経営者の事業継続に向けた真意や、その家族との関係性、或いは経営者と従業員の関係性などで、改善施策に全く取り組むことが出来ない、なんていう事態も少なくありません。なぜ、前段でその点について深堀しなかったのかと考えることもあります。

美しく、見栄えのする計画の策定は、PCスキルがあれば作成可能なことではあります。真に事業の改善を図り、中長期的な事業継続性を担保するのであれば、中小企業改善の入り口で「実態把握」「課題抽出」を丁寧に行なう、そしてそのために「コミュニケーション能力」を発揮していくことですね。

田端駅付近の新幹線車庫

田端駅付近の新幹線車庫を、山手線の車内から見ながら、いろいろ考えていました(^-^)ここは通るたびにワクワクします(^-^)

雨のち晴れを繰り返し

昨日は春の日差し照りつける暖かい一日

今日は一転して、朝から一日中雨

一昨日は春のお彼岸で、ニュースなどでは「まさに、寒さ暑さも彼岸まで、ですね」などと言っていたような気もしますが・・・また今日は雨降る寒い日・・・

でも、こうやって暖かい日、雨降る寒い日を繰り返して、季節は確実に春に向かっているわけです。

ベランダに咲いた花

事務所のベランダにも可愛い花が咲きました。

で、中小企業も同じなわけです(^-^)

やや、強引ですが、「春」のような目標に向けて、やるべきことを実行していくわけですが、暖かい日差しのときもあれば、空一面を厚い雲で覆われて、雨降る寒いときもあり、それを繰り返しながら、確実に「春」に向かっていくわけですね(^-^)

ウィステリアは、そんな中小企業をサポートするスーパーマンのような存在になれればいいなぁ~

STEAK MAN

あっ!!これはステーキマンでした(^-^)

write・do・can

車で移動中に「ローソン」の看板が目に入ってきたのですが、ん?と思って・・・。なんか看板の色が濃いなぁ~と思いまして・・・。

ローソンの看板

後日、ほかのローソンの看板をみましたがやはりここの看板は他より濃い色でした(^-^)

最近、西友の看板もモデルチェンジしてるなぁ~なんて、やっと気づいたのですが、ローソンも徐々に看板の色を濃くしていくのでしょうか・・・

中小企業の経営者や従業員の方々には、日頃「小さなことの気づきましょう」「気配り・目配り」なんていう話をすることもありますので、移動の時は私はキョロキョロしてしまいます。

先日は、とある企業で従業員に対して何か話さなければならない場面があり「WDC」などと言って話をさせてもらいました。

企業が停滞する要因として個々の方々に共通していることとして、①「Write」メモらない、書き留めないなど書き出すことをしない。意識して書き出すようにしましょう。②「Do」動かない、何か考えても、考えることに留まり、実行に移さない。考えることは必要ですが、動かなければ何も起きない。動くようにしましょう。③「Can」出来ない理由を並べる。出来ない理由を並べても何の改善にも繋がりません。出来る(かもしれない)ことを探していきましょう。

書く・動く・できる方法を探す 「WDC」!!(^-^)

出来ていない中小企業が多いです。それにしても・・・1週間が早すぎます!!(^-^)

川崎市と産業振興に関する包括連携協定

東京TYホールディングスが川崎市と産業振興に関する包括連携協定を締結したそうです。

具体的には

①中小建設業者の資金繰り支援

② 川崎・ 東京におけるエリアを越えた知的財産マッチングの実施

③川崎市が支援する創業者に対する資金調達支援

④中小企業の海外展開支援セミ ナーの開催

⑤人材確保に課題を持つ企業に対する人材マッチング支援

⑥市内店舗(*)の行員が出張キャラバン隊として活動

(*)【 八千代銀行】: 登戸支店、 新百合ヶ丘支店、 稲田堤支店、 久地支店 【 東京都民銀行】: 梶ヶ谷支店

以上6つの連携事業が開始されるそうですが・・・

報道発表資料

http://wisterias.co.jp/wp-content/uploads/2017/03/houdousiryou.pdf

あれ?

うちには何の依頼もないなぁ(^-^)

中小企業の経営改善のポイント

中小企業の経営改善のポイントとして、「チームで戦う」こと、そして「従業員の自発的なアクションを生み出す」ことが挙げられます。

巷では、WBCが開幕しました。強化試合では打てず守れずで負けてばかりだった侍Japan。中小企業で言えば、売上上がらず、経費削減進まず赤字続き・・・といったところでしょうか(^-^)

WBC

本戦開幕前に、チーム唯一の現役メジャーリーガーで最年長の青木選手はチームメイトに「Prove yourself right!」と伝え、チームを鼓舞したそうです。「自分が正しいと証明しろ!」という意味だそうです。正しい意思をもってプレーすることの大切さを伝えたかったそうです。

その言葉があってかどうか、本戦が始まり、強豪キューバを撃破し、二連勝!!

利益が上がらずに苦しむ中小企業は、そもそも何のために事業を行なっているのか、という本源的な企業の意思を見失いがちです。さらに、業況が苦しいときは、各部署や、各店舗、さらには従業員個々にその要因を求めがちです。

各部署や個々人に、どんなに詳細に要因を突き詰めたとしても、業績が回復するはずがありません。事業の本源的な意義を強く認識し、従業員から自発的に、そして正しい意思をもって、ひとつのチームとして改善施策に積極的に取り組むことで、事業は本来の姿(利益計上)を取り戻すのです。

株式会社ウィステリアは、中小企業を鼓舞する活動を続けています!!

株式会社ウィステリア

コンサルの言うこと聞いてるからダメなんです!!

近頃の書籍タイトルにありそうなキャッチーな見出しですが。「医者には行くな!」とか「米は食べるな!」みたいな…(米は食べるななんて本はなかったか…)

昨日、弊社杉本から放たれた名言でございます。この名言だけ切り取ると、発言が派手なコンサル、っていうだけですので、少し説明しますと…。

弊社の支援先は、従業員数でいうと10~50名くらいの規模が多いです。家族経営+α、という規模です。この規模になりますと、業績をあげたいと思う時には、経営者だけの力だけでは当然足りず、従業員の皆さんの力が不可欠になってきます。コンサルタントとしては、経営者にアドバイスするだけでなく、そのアドバイスが組織に浸透してきちんと実行に移せそうかを見ていく必要があるわけです。

※1:経営者が従業員をマネジメントすればいいだろう、という点ですが、この部分が課題である企業が多いというのもまた事実です。

※2:コンサルはそこまで見ないといけないのか、という点ですが、これは関与形態にもよるかもしれません。短期のスポット支援(コンサルはアイディア付与やアドバイスを求められる)ですと、アドバイスだけして後は社内で進めてください、ということもあります。顧問契約や、半年以上~などの長期間の支援(コンサルが成果を出すところまで期待されてることが多い)ですと、アドバイスを実行していかないと、次に進めませんし、成果も出ません。

昨日の名言は、長期の支援をスタートさせるキックオフ会議の中で出たのでした。今までも、別のコンサルタントのアドバイスに沿って進めてきたけど、なかなか成果が出ない、という話を掘り進めていくと、今まで実施した改善策を従業員が納得していないばかりかかなりの不満がたまっていた、ということが判明しました。

このあたりで名言が放たれたのです。伝えたいことは結構シンプルです。「自分たちで決めたことじゃないからダメなんでしょ」、ということ。きっかけはコンサルからのアドバイスかも知れないけれど、それについて従業員が意見を言いあって、改善策を納得することが大切だと。そうすれば、策が進まない時には工夫も出ますし、やる気も増すでしょう、と。

ということで、改善策を皆で決めるため、各部署に宿題をお願いして昨日のキックオフは終了しました。

ということで、真意としては、「『ただただ』コンサルの言うこと『だけ』聞いてるからダメなんです!」ということです。なので、コンサルの言うことは出来れば聞いてください(笑)。コンサルの話を聞いて、従業員も巻き込んで考えていきましょう。