空飛ぶタイヤ 池井戸潤

久しぶりに夢中になって本を読みました。

運送会社(中小企業)、自動車メーカー、金融機関、の三者の思惑に加え、警察と雑誌社が入り乱れる展開。

時折描かれる金融機関の中小企業支援の姿勢

金融機関の人も、そうでない人も興味の湧く内容と感じました。

池井戸潤氏の小説は基本的には現代の時代劇=勧善懲悪なストーリーであり、「正義は勝つ」(半沢直樹に言わせれば、「たまには正義は勝つ」)というシンプルなストーリーであるため、前半の苦しみが重ければ重いほど、後半は痛快に感じます。

必要以上にデフォルメされているわけでもなく、無さそうで有りそうな展開に胸がすく思いでした。

上下巻あり、そこそこの読み応えがありますが、機会がありましたら、皆さんもご一読を(^^)

空飛ぶタイヤ

心理学者アドラーの言葉を経営、組織改革に置き換えてみる その4

6月に入りました。

心理学者アドラーの言葉を経営、組織改革に置き換えてみる その4(最終回)

⑯ 甘やかすと相手の勇気を奪ってしまう。手助けしたり、ちやほやしたりするのではなく、独り立ちの練習をさせなさい ⇒ 上司やリーダーは単に「褒める」のではなく、適宜適切に「認める」ことが大切である。

⑰ 命令口調を止めて、お願い口調や私を主語にして伝えるだけで、相手に勇気を与えられるだろう。⇒ 目線の高さを同じにして、話を聞き、飲み込み、寄り添えば人は動く。

⑱ 理不尽な上司や学校の先生に無理やり認めてもらう必要はない。市場価値の高い人になればいい。より大きな共同体で考えればいいのだ。 ⇒ もし厳しく叱責する人がいれば、それは人格を否定していると思わないことだ。自分自身は人間力を高めることに集中すればいい。

⑲ 自分と違う意見を述べる人はあなたを批判したいのではない。違いは当然であり、だからこそ意味がある。 ⇒ 個々の違いを認識し、違う個々の力をひとつに合わせる目標を設定することで、結束力の向上を図る。

⑳ 人の育て方に迷ったときは、自分に質問するといい。「この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?」と。そうすれば。必ず答えが見つかる。 ⇒ 部下や担当は経営者の鏡である。経営者の中に課題解決の答えがある。