先日、あるお医者さんが、飛行機の中で急病人の対応をしたというブログを読みました。飛行機の中には十分な医療機器は無い。CTやレントゲンなどはもちろん、自動血圧測定器などもない。昔よく見たシューシューと空気を送り込むと、水銀がメモリの中を上がったり下がったりする血圧計はあったようですが・・・まぁ、その程度しかない状況。
たまたま、そのお医者さんは救急病棟の経験があったり、シューシューと空気を送り込む血圧計を扱ったことがあったため、急病人の症状を判断することが出来たそうです。
このブログを見て、思ったのですが、いま何事も自動化、省力化、パッケージ化?されていて、ローテクな作業って無くなっていますよね。もう20代なんて黒電話の掛け方を知らないばかりか、公衆電話の使い方も知らないそうですよね。テレビ番組で「117と掛けると時報が聞ける」ということを放送したら、若い人たちが「ほんとかよ」って117を掛けまくって、回線がパンクした、なんて話もあったようです。
若い頃は、自動車のフォグランプつけたり、プラグ替えたり、エアフィルター交換したり等々、やったことあるなぁなんて思う40代以上の男性も多いかと思いますが、いまはボンネットあけても、みんなカバーの中で、容易に触れるものはないし、調子悪くなると部品まるごと単に交換なんてことがよくあるそうです。
中小企業のお医者さんであるコンサルタントにも言えることですよ。細かな実績数値をひとつずつ入力し、データ化することで気づくこともあれば、従業員一人一人の話を聞いて知ることもあります。
手間をかけていても、いなくても、出てくる結果は同じかもしれませんが、いざというときに適切なサポートができるかどうかは、様々な経験があるか無いかは、大きなことなのかもしれません。目の前に公衆電話があるのに、スマホを持ってないから電話が出来ない、なんてことが無いようにしたいです。