都心では54年ぶりの初雪の今日

早朝から雨が雪に変わり、11月に初雪を観測するのは、都心では54年ぶりとのこと。

http://mainichi.jp/articles/20161124/k00/00e/040/123000c

何もこんな日に・・・とは思いながらも、雪の影響でダイヤが乱れまくる小田急線に乗りながら東へ、西へ。

一日が終わり、寒いなか事務所に向かいながら考えたのは、「仕事にせよ、なんにせよ、楽しくなければならない」ということ。

楽をしろ!とか、苦しいことから逃げろということではありません。苦しまなければならないこともあるでしょう、ですが自分自身が楽しく取り組めるものでなければ、前には進めないということです。

取り組んでいる物事が楽しくないのであれば、それは本質的に取り組めていない可能性が高く、取組み方法や、そもそものスタートに何か課題や、問題などの隘路があるはずです。楽しくないまま進んでも、結果として得るものは何もないでしょう。

どんな困難なミッションであれ、どんな簡単なミッションであれ、前向きに、ポジティブに取り組めないミッションに「成功」は待ち受けてはいません。

「現状を整理し、本当に楽しいか考えてみましょう。もし、あまり楽しくないのであれば、楽しく取り組むにはどうすればいいのか?、まずそこから考えてみましょう。」

何も不安に思うことはありません。自分が楽しむことが出来れば、必ず周りの環境も変化します。

くれぐれも・・・楽な方法を考えろ、手を抜け、人に負わせろと言っているのではありません。自分自身の最大のパフォーマンスの発揮のためには、ポジティブであれ!ということです。

雪も、寒い、滑る、電車が遅れる・・。というよりは、綺麗だ、冬を実感、と考えるだけで、楽しく一日が過ごせるものです。

せめて、人を育てようとしなければ・・・

中小企業は、経営資源が限られています。

経営資源とは「人・モノ・金」それに「情報」と言えます。

事業成長のためには限られた経営資源をどうしたら増やせるかと思いを巡らせるのは当然ですが、その前段として、限られた経営資源をいかに有効に活用し、最大限のパフォーマンスをいかに導き出すかがポイントとなってきます。

人が限られている、手元資金が限られている・・・そんな環境の中で事業を成長させるには、事業を展開しながら最大のパフォーマンスを導き出すほかありません。

人材が揃っていないからといって、闇雲に人材を切り捨て、入れ替えようとしても事業は成長しません。

手元資金が足りないからといって、闇雲に借入で資金調達しても、事業は成長せず、むしろ債務負担が増加し、苦しむだけです。

では、今いる人材に最大限のパフォーマンスを発揮してもらうためにはどうすればいいか、それは、まず経営者が従業員の声を聞くことです。従業員の声を聞き、活かし、あるべき方向性を指し示すことです。ここで勘違いしてはいけないのは、「言うことを聞く=言いなりになる」ことではありません。

従業員の声を聞き、事業の方向性に反映させながら、従業員の意気を束ねていくことが経営者に求められる手腕となります。ただ命令する、切り捨てる、入れ替えるだけでは、前には進みません。

せめて、「人を育てよう・・・」という気概が無ければ、事業の継続性は維持できないでしょう。

 

円滑な金融仲介機能の発揮

ここ数日間、金融機関の方とお話しする機会が続きました。それは挨拶を兼ねた打ち合わせから、中小企業の方を交えた金融調整の場面まで、様々シチュエーションでした。

銀行を退職し、コンサル(コンサルという響きはいまいちですが(^-^))として外部から見ていると、また違った視点で金融機関を見ることが出来ます。

金融機関が果たすべき「円滑な金融仲介機能の発揮」とはなんでしょうか?どのような要件を踏まえた、備えたものでしょうか。銀行員時代から、「果たしてこれが金融機関としての中小企業支援なのだろうか?」、「円滑な金融仲介機能なのだろうか?」と疑問に思ってきたことではあります。

「目利き能力」「事業性の維持」「事業の実態把握」・・・そして今、「事業性評価」「担保・保証に依存しない貸出」・・・

言うは易し、行なうは難し

わかります。金融機関としても、組織としても難しいことはわかります。だがしかし、中長期的な視点に立って、足元の利潤追求という近視眼的な判断から、将来的な事業安定のための中小企業支援、地域貢献を考えて頂ければ・・・と思うところもあります。

中小企業の経営者は、事業をオープンにする必要があります。つい数年前とは、環境が変化しています。見せないことでのメリットはほぼないです。見せることで事業を理解して頂く、その先に金融機関の「円滑な金融仲介機能の発揮」があります。

大袈裟に難解な話ではありません。互いに理解しあうところに適宜適正な協力関係が存在するのだと思います。

金融仲介機能のベンチマーク

平成28年9月15日に金融庁より公表された「金融仲介機能のベンチマーク」。共通ベンチマークと選択ベンチマークの項目があります。

選択ベンチマークの「(1)地域へのコミットメント・地域企業とのリレーション」と「(3) 本業(企業価値の向上)支援・ 企業のライフステージに応じた ソリューションの提供」はより本質的な銀行のビジネスモデルを見つめ直すベンチマークだと感じています。

そして、「金融機関が、取引先企業の事業の実態をよく理解し、融資やコンサルティングに取り組むことによりそのニーズや課題に適切に応えていくことは、企業の価値向上や生産性向上を通じて我が国経済の持続的成長につながるとともに、金融機関自身の経営の安定にも寄与するものである。金融機関においては、ベンチマークの趣旨や目的をよく理解し、企業の価値向上等に資する金融仲介の取組みの実績を着実に上げていくことを期待している。」と金融庁は明示しています。

公共性が高い金融機関でありながら、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災などを経て、結果として、利益追求が色濃く出ている金融機関も少なくないと感じています。しかし、利益追求が前面に出てきたとき、金融機関としての事業の安定基盤の構築は遠のくものです。

創業者相談などの時に「何のためにこの事業を行なうのですか?」と問うことがあります。MissionとVision、そして経営理念。回り道が最も近道であることは往々にしてあることです。

昨日、夕焼け空のひこうき雲を見ながら、いろいろと想いを巡らせていました。

弊社事務所から夕焼け空とひこうき雲
弊社事務所から夕焼け空とひこうき雲

早くも年末!?でも変わりつつあります!!

早い!早すぎる!!(^-^)急に寒くなり・・・皆さんから「秋はどこに行った?」、「秋が短い!」という声も聞こえていますが・・・早くも相模大野にツリー登場!!

相模大野駅のクリスマスツリー
相模大野駅のクリスマスツリー

そして湘南台にも・・・

湘南台駅近くのクリスマスツリー
湘南台駅近くのクリスマスツリー

早くも年末の雰囲気が漂い始めていますが・・・企業支援の現場ではいろいろと風向きが変わり始めています・・・そしてお伺いしている企業の空気感も変わり始めています。

企業は、やっと前向きになりつつあり、世の中は本業支援に大きく舵を切り始めている?ような気もします。

もう年末なのか?でもここから静かに大きく動き始めているものを感じています。

私利に走らない

創業者が事業を始めるときにも、経営者が事業継続に汗を流す時も、コンサルタントが中小企業を支援するときも、私利に走れば持続しないものです。

売上を上げたい、利益を確保したいと考えるときは、人の動きをいかに円滑にするか、内部のコミュニケーションを、顧客とのコミュニケーションをいかに円滑にとるか、がスタート地点となります。

となれば・・・、どうすれば円滑なコミュニケーションが図れるかを考えますよね。阻害している何かを除去するのか、円滑となるように何かを加えるのか。コミュニケーションをとるための茶飲み場か、意見交換できるSNSか、イベントか・・・。

となれば、どのようにしてその機会を作るか、どうすれば除去できるか、となってきます。それはそんなに大きな変化ではありません。普段のなかに、ほんの少し変化を加えるだけです。負担にならない変化です。そうでなければ続きません。

小さな変化が、コミュニケーションの機会を作り、円滑なコミュニケーションが図れるようになると、モノや情報が円滑に流れ出します。人と人とのコミュニケーションが図られ、モノや情報が円滑に流れる。結果としてお金に繋がるのです。

私利に走らない

相手に寄り添い、支援できる環境に感謝です。

計画策定の意義

創業計画にせよ、経営改善計画にせよ、事業計画にせよ、元銀行員としては数値計画をイメージしてしまいます。でも計画は数値計画の前にこれまでの経緯、現状、今後の見通しなどの事業面の見つめ直しの部分が重要です。

計画策定を進めている中小企業のなかには、計画策定で満足してしまう人や、売上目標や利益目標などの数値面ばかりを気にしてしまう人も多いです。

計画の策定にあたっては、その時点での事業を見つめ直し、「なぜこの事業を行なっていくのか」という考えを置くことが必要です。事業を継続していくなかで、順風満帆に事業展開を為し、事業を拡大していくときや、窮境に陥りそうで打開策を検討するときや、大きな経営判断を下す場面において、策定した計画を再確認し、「原点に回帰する」ことが出来るものでなければなりません。

経営判断とは、あぁそうだったんだんだ。こうした事業活動を継続、展開することで、こうやって社会に関わり、貢献していくものだった、と再確認し、そこから適切な解を導き出していくことです。

経営者は、日々悩み、格闘し、決断していくものです。原点回帰する、拠り所とすることが可能な計画でなければなりません。安易に作った計画は所謂「絵に描いた餅」と言われるだけです。

勝鬨橋から
勝鬨橋から

勝鬨橋。築地と月島の間を結ぶ渡しを勝鬨の渡しと命名していましたが、 この渡しの命名は明治38年, 日露戦争で 苦戦の末にようやく 旅順が陥落して, 日本中は 提灯行列が行われるほど沸き立ち、 これを記念して 近隣の市民有志が渡しを開設し, 後に東京市に寄付したものだそうです。「勝鬨」の名前は 戦争に勝って「勝どきの声をあげる」という表現から採ったもので、後に この場所に架けられた橋は同様に 勝鬨橋 と名づけられ, ここの地名にまで 「勝どき」の名前がつけられることになったそうです。

事業を安定継続し、「勝どきの声をあげる」ほどの企業になれるように勝鬨橋の上からの眩しい景色を眺めながら、ウィステリアは中小企業を応援し続けていきたいと、再確認しています。

小規模事業持続化補助金 申請スタート

この補助金も始まって3年たちますので、ずいぶんと事業者の皆様にはなじみのあるものになってきたと思います。本日より、小規模事業持続化補助金の申請受付が始まりました。締め切りは、来年1月27日です。

商工会議所地域の申請はこちら↓を参照

http://h28.jizokukahojokin.info/ippan/

商工会地域の申請はこちら↓を参照

http://www.shokokai.or.jp/?post_type=sonotas&p=3977

これから各地で補助金セミナーや個別相談会など繰り広げられますので、みなさまそれぞれ地元の商工会議所、商工会の情報をチェックしてください。

持続化補助金は、「小規模事業者の販売促進活動」が対象となっており、ほかのいろいろな補助金と違い、ほぼすべての小規模事業者に門戸が開かれている珍しいタイプの補助金です。ここ、間違ってはいけないと思うのは、

広く門戸が開かれている=採択されやすい

ということではないってこと!対象が広いってことは応募も多いですしね!この補助金の認知度も上がってきましたし。

採択されるかどうかは、神のみぞ知る…、審査員のみぞ知る…、という感じですが、「説得力」をどう持たせるか、が採択への王道であることは間違いありません。

説得力を持たせるには…申請書の中で①過去、②現在、③未来を筋道立ててつなげて書けるか、にかかってると思います。①世の中や自社を分析した結果、②やるべき販促活動を決め、③販促活動の結果はこうなる、という流れが「順目」(理想的な流れ)ですね。

ですが…まず②やりたい販促活動(補助金使って何をしたいか)を先に考える方が多いのも事実…。それだけでは説得力のかけらもなく・・・

そういう場合は、「なぜそれにお金をかけようと思ったのか、無意識に世の中や自社を振り返って思うところがあったのではないか(=①)」について、とことん記憶を手繰ってみてください。近所にライバル店ができて焦ってきたとか、最近めっきり女性客が来なくなったとか、いままで気づかなかった部分が評判が良かったのでもっとアピールしたいとか、何かあるはずです、絶対。その「何か」について、外部データを使いながら丁寧に説明して行けば、説得力が増します。

そして、補助金を活用して販促にお金をかけて、そのあと何をしていきたいのか(③)についてもとことん考える必要があります。補助金をうまく活用してステップアップしていってもらうことが、補助金を出す側にしてみたら「出した甲斐がある」、というものです。

窓口相談でも、申請者の皆様に①②③についてとことん考えてもらってからお越しいただくと、図表の活用や文章の書き方など、我々もたくさんアドバイスができます。

補助金をうまく活用して、自社のステップアップに繋げるためにも、とことんとことん考えてみましょう!!!