金融庁の改革の三つの特長

前回、 紹介した書籍(金融庁vs地銀)の中に書かれていたものです。金融庁改革の三つの特長。①金融機関の自主性を促すためにコード(原則)を活用している点。②銀行経営の実態をこれまで以上に精密に、客観的に把握しようとしている点。③PDCAサイクルの実践。

これは、金融庁が金融機関に対して実施しようとする改革の三つの特長ですが、概ね、中小企業支援の改善に向けたポイントとも言えます。

置き換えると、①会社(経営者・従業員)の自主的な改善を促すため、ルールで縛り付け、ルール違反は罰するというスタイルから、原則を明示し、自主的な改善に取り組んでもらう。②サポートする中小企業診断士やコンサルタントは、中小企業の事業について、これまで以上に精密に、客観的に把握する。③改善に向けた施策については実践(実行支援)を最重要ポイントとして、PDCAサイクルを実践していく。

どうですか?金融庁は競争が激化し、生き残りをかけた金融機関のサポートをしようとしているわけです。金融機関は、その点にいち早く気づき、改善(安定した事業継続性の確保)に向けた、具体的な施策を打ち出し、実践していく時期なのではないかと、あらためて感じる次第です。(^-^)

ドキュメント金融庁vs地銀

久々に書籍の紹介です。少し前に共同経営者から「ポンッ!」渡された一冊の本です。「ドキュメント 金融庁vs地銀 生き残る銀行はどこか」(読売新聞東京本社経済部 光文社)「金融庁vs地銀」(光文社HPより)

金融庁vs地銀

森長官の怪物っぷりをゴシップ的に書き上げているという、ありがちなものではなく、バブル崩壊以降、金融庁に脈々と流れる本質的な部分が伝わる本でした。(まだ読破しておりませんが、とても楽しい本です)本質的な部分とは「地銀(地域金融機関)は中小企業(地域)の役に立つことを優先すべき」というものです。

これは、コンサルタントとして中小企業をサポートしている中で、中小企業に対して思うことと同じです。自社の利益のみに目を奪われ、それのみを優先している企業は早晩衰退します。ましてや、どの業界も競合が激しいことには変わりはないわけです。そんななか、価格競争(銀行でいう金利競争)や薄利多売(銀行でいう過度な融資推進)を進めていけば、最終的には資本力がある企業が勝つのです。

自社は、何のために事業をしているのか、顧客(地域)に貢献出来ているのかの自問自答を繰り返し、ファン(固定客)を作り出していくことで、安定した事業継続に繋がっていくわけです。「情けは人の為ならず」ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、生っている作物を探しては刈り取る、そんなことばかりしていては、力あるものに市場を奪われていくわけです。今は、何の利益に成らずとも、将来のために種を蒔く動きを忘れてはなりません。

この誰でもわかるようなシンプルな発想が、わかってはいても出来ないと言います。そうでしょうか?

銀行時代に在籍していた企業支援部署も直接的に足元の利益を生まないことから、一般的には「コスト課」と揶揄されていましたし、金融機関の内部では、やはり融資実績を上げた者などが評価される組織体制となっていました。これについても金融庁は銀行内部の評価体制を変更してまでも「地域に貢献できる」銀行であるべきだと、金融検査マニュアルを通して、何年にも亘って伝えてきています。

いま、銀行は統合・合併・連携など、「生き残りをかけた再編」が行なわれていますが、事業規模のみを大きくしても、事業の方向性、即ち地域金融機関の役割を明確にし、動き出さなければ、本質的な力を生み出すことは出来ないと考えます。

立場上、金融庁長官では無いため、このような心配事は元銀行員の単なる杞憂に終わるしかないですが、「地域のための地域金融機関」が多くなってくれれば、その地域の中小企業の多くは、事業を見つめ直すことが出来る。それは間違いの無いところと考えます。

光文社の関係者では無いですが、金融機関に勤める方々や、金融業界、銀行業務に興味のある方々は、ご一読されることをお薦めします(^-^)

図で表す しそ巻きヒレカツ定食のように・・・

これは、食べようとして、あっ!写真を・・・と思い撮影した「しそ巻きヒレカツ定食」です。もう、野菜には特製ドレッシング、カツには特製ソースが掛かってしまっていますが・・・(^-^)

しそ巻きヒレカツ定食

「しそ巻きヒレカツ定食」と、「文章」だけで示すよりも「写真」があるとイメージを共有しやすいように、ビジネスモデル・事業フロー・事務フローなどなど、まず「図示」することをお勧めします。

特に、ミーティングの際には、あらかじめプリント資料を用意したり、ホワイトボードなどを使うと、参加者のイメージが残りやすいです。

社内の問題点・課題点はどこにあるのか、図で示しながらイメージを高め、情報の共有・意思統一を図ることが、改善の近道となります。

ちなみに、この「しそ巻きヒレカツ定食」、本当においしかったです!!次回は、企業の「改善の一歩」が確認できたときに、また食べに行こうかと思います。(^-^)

弛緩から緊張へ

まだまだ残暑!

緩み切った心と身体を9月に入り再度引き締めへ!!

神奈川県を基盤として活動していますので

午前中に箱根に行くこともあります(^-^)

箱根登山電車
函嶺洞門

肩肘張らず、無理をせず、出来る範囲で構わないから一生懸命に頑張れば、やがて吉報が舞い降ります(^-^)

箱根の山で吉報を受け、足柄平野で富士山を見る(^-^)

富士山と笠雲と夕陽

中小企業の役に立っていきたい

社長や従業員の皆さんの笑顔が見たい

9月も頑張ります!!

Webマガジンに掲載されました

ウェブマガジン「プロフェッショナル談」に掲載して頂きました。

http://www.pro-dan.net/theme.php?id=327

私が中小企業診断士として独立した十数年前から今に至るまでのお話が載っています。

私、創業セミナーの講師も担当することもありますが…受講者の皆様に「動機が大切です、動機が事業推進の原動力です!」と力説していますが…、自分の起業時を振り返ると、動機のかけらも見当たらないですね…

起業を目指す方は、反面教師として参考にしていただければと思います。