平成28年9月15日に金融庁より公表された「金融仲介機能のベンチマーク」。共通ベンチマークと選択ベンチマークの項目があります。
選択ベンチマークの「(1)地域へのコミットメント・地域企業とのリレーション」と「(3) 本業(企業価値の向上)支援・ 企業のライフステージに応じた ソリューションの提供」はより本質的な銀行のビジネスモデルを見つめ直すベンチマークだと感じています。
そして、「金融機関が、取引先企業の事業の実態をよく理解し、融資やコンサルティングに取り組むことによりそのニーズや課題に適切に応えていくことは、企業の価値向上や生産性向上を通じて我が国経済の持続的成長につながるとともに、金融機関自身の経営の安定にも寄与するものである。金融機関においては、ベンチマークの趣旨や目的をよく理解し、企業の価値向上等に資する金融仲介の取組みの実績を着実に上げていくことを期待している。」と金融庁は明示しています。
公共性が高い金融機関でありながら、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災などを経て、結果として、利益追求が色濃く出ている金融機関も少なくないと感じています。しかし、利益追求が前面に出てきたとき、金融機関としての事業の安定基盤の構築は遠のくものです。
創業者相談などの時に「何のためにこの事業を行なうのですか?」と問うことがあります。MissionとVision、そして経営理念。回り道が最も近道であることは往々にしてあることです。
昨日、夕焼け空のひこうき雲を見ながら、いろいろと想いを巡らせていました。