小菅先生のセミナーの翌日、日経新聞の「生産性考」を読んで

11月28日に足柄上商工会において小菅先生のセミナーを拝聴しました。中小企業のITの活用術について最近のタイムリーな情報を丁寧に、分かりやすく教えて頂きました。

ただ、小菅先生が、他のITコンサルタントと一線を画していると感じたのは、企業にとってITは「道具」でしかないという視点を外さないところでした。

セミナーの最後には『これからの大企業は自動化・無人化を進めていく。進めていかざるを得ない。そんななかで中小企業は「人」で戦略建てをして企業価値を向上させていくことが大切です』とコメントし、受講者の多くが感動しました。

そんなセミナーの翌日の日経新聞朝刊日経新聞11/29「生産性考」(会員でないと全文は読めませんが…(^-^))日本生命保険の自動処理ソフト(能力は25人分)の紹介から、今後、多くの仕事で人から人工知能(AI)やロボットへの代替が加速すると伝えています。

特に、金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックの活用を国内銀行も開始し、みずほFGの1万9千人の従業員実数減の公表などから、技術の進歩と人の減少について伝えています。金融業界も様々な場面で厳しい環境が続くでしょう。

そう考えると、やはり中小企業にとっては「人」の重要性が増してきます。内部的な人と人との関係性、外部的な人と人との繋がり、ネットワークなどを見つめ直し、ITを有効に活用し、人を強みとした事業戦略構築の必要性が高まると感じます。

テクニックに飛びつく前に、骨太の企業体質、企業文化を育てていきたいですね。時間は多少かかるとは思いますが・・・。

集客!業務効率!小さな会社・お店のためのIT活用術

11月28日(火)足柄上商工会においてセミナーを開催します。今回は、講師として小菅康浩先生をお招きして、『小さな会社・お店のためのIT活用術』と題してお送りいたします。

日々進化していくIT。スマートフォン、クラウドサービス等、様々なITツールが登場してきました。本セミナーでは、無料から使え、集客・業務効率に役立つITツールを厳選してお伝えします。また、小さな会社・お店だから出来る効果的なIT活用術を、丁寧に分かりやすくお伝えします。

小菅先生のセミナー

皆さん!!よろしくお願い致します!!(^-^)

平成29事務年度 金融行政方針

11月11日に金融庁より「平成29事務年度 金融行政方針」が公表されました。主なポイントはこちら⇒平成29事務年度 金融行政方針 主なポイント

地域金融機関のページ(P7)にも、特に表立って「中小企業支援」という文言はありません。地域金融機関としての在り方=「(地域金融機関の)持続可能なビジネスモデルの構築」について方針を示しています。強いて言えば「金融機関の企業支援を促進するため」として「地域経済活性化支援機構(REVIC)」や「日本人材機構」により「人材・ノウハウ支援を強化」と掲げられています。(「日本人材機構」って初めて耳にしました。調べてみるとREVICの子会社なんですね(^-^))

しかしながら、地域金融機関が「持続可能なビジネスモデルの構築」を進めていき、その際に「金融仲介(企業の価値向上支援等)の発揮状況を表す客観的な指標群(KPI)を選定・公表し、金融機関の取組みの見える化」を図っていくためには、本質的且つ実質的な中小企業の「本業支援」が必要であると思料します。

要注意先、破綻懸念先に対し、単に、収支計画や経営改善計画を作り、その策定件数(数値・量)を報告することで、ビジネスモデルの構築を進めているとは言えないよね、という金融庁の厳しい指摘が含まれていると感じます。

地域金融機関の中長期的に安定的で、継続的なビジネスモデルの基盤構築のためには、地域内の中小企業に対する金融仲介(企業の価値向上支援等)の発揮を地道に実践していく必要性を説いていると思われます。取引先の底辺の拡大、地域貢献などの一環として、中小企業と如何に関わっていくかが地域金融機関には問われるフェイズに明らかに突入したと言えるのではないでしょうか(^-^)

横浜中華街 春節燈花開催

日も傾きかけた頃、ちょっと足を伸ばして横浜中華街に行ってみました。「春節」と書かれた提灯などが鮮やかでしたが「春節(中国の旧正月)って2月じゃないの?」と思っていました。調べてみると、春節に向けて、華やかな提灯やイルミネーションで演出をする「春節燈花」というイベントが開催されているようです。横浜中華街 春節燈花

11月1日に点灯式があり、2018年3月2日まで毎日16時~23時まで色鮮やかに点灯しているようです。皆さんもお近くにお越しの際はちょっと行ってみても良いのではないでしょうか(^-^)。スマホでもこんなにきれいに写ります(^-^)

横浜中華街 春節燈花

 

 

株式会社玉子屋さんの経営理念

起業を考えている人、創業間もない人に、創業セミナーなどの機会にお話しさせて頂くことがあります。そんなときには、事業を始めるに至った動機を、強く認識するようにと伝えています。経営者の事業に対する動機・想いは、経営理念となり、やがて事業を展開していくときの経営指針となります。

中小企業の従業員の方々に、経営理念の大切さを話してきました。話し終えると、従業員の一人の方から「杉本さんの言っていたことと、ほぼ同じことがここに書いてありました」と、「株式会社玉子屋」さんの経営理念を教えてもらいました。株式会社玉子屋さんの企業概要HP

株式会社玉子屋さんの経営理念

株式会社玉子屋さんの経営理念は「事業に失敗するコツ」が12項目掲げてあり、面白いです(^-^)

読んでみると、心当たりのある人も多いのではないでしょうか。ここに掲げられてあることをしないようにすれば、或いは逆のことを行なえば、事業は失敗しないと思えますよ。(^-^)

 

人材活用 株式会社Anchor-J(アンカーJ) 千葉峰広さん

藤沢で、株式会社Anchor-Jの代表者である千葉峰広さんの「人材活用」のセミナーを受けてきました。事例問題も上手く回答してきました。ちょっとした自信になりました。

そして心に響いた言葉。

「部下を愛していない上司に、部下は付いていかない」

とても有意義な時間でした。有難うございます。

感激・感動には「愛」

すべては人に、人がすべてに。

人は感動に生きる

共同経営者である藤村が持ってきた今朝の日経新聞。そのコラム「大機小機」は、「上場企業の中間決算発表が山場を迎えている」なかで、「経営者にとっては個性や経営理念を発信する格好の場だ。」と伝えている。

「企業の社会性がより重要視される時代」のなかで、「数値目標だけでは伝えきれない志を示してこそ、投資家も人材もついてくる。」としている。これは中小企業を支援する現場でも言えることだ。企業の、経営者の志ないところに、事業の改善も発展もない。

日本電産の永守会長兼社長は「私は任せて、任さず」と言ったそうだが、これも人材育成、部下教育の現場では、よく言われる言葉である。

そして、ノリタケカンパニーリミテッドの創業者である森村市左衛門氏の言葉は、腑に落ちた。百年経った今でも同社の道標であり続けているそうだ。その訓示は「人は感激に生き、保守に死す」というものだ。守旧を戒める言葉ということだが、この前段が特に腑に落ちた。

ということで、これを受けて、私はこう思う。

「人は感動に生きる」

人を動かすのも、事業を改善するのも、安定維持を図るのも、そこには情熱が必要である。そして、そこに関わる人々に感動を与え、自らも感動したところに、人も企業も生きていくものである。志ある企業に、経営者に人はついてくることを実感した今朝の日経新聞「大機小機」でした。

売上を増加させる方法を教えてください

中小企業の経営者や支援機関の人から「売上を増加させる方法を教えてください(提案してください)」と言われることがよくあります。求めているものは、効果的な販売方法、目新しい販売手法、営業手法等々かとは思うのですが、それらは「テクニック」でしかないのです。その証拠に、テクニックである「売上増加策」を伝えて、売上が上がるなら、多くの中小企業は売上が増加しています。

ということで、「売上を増加させる方法を教えてください(提案してください)」と言われると、「あぁ~あ、またか」と思ってしまうというのが、正直な気持ちです(^^)。しかし、売上を上げなければならないということは、多くの中小企業のひとつの課題であることは事実です。では、どうすれば売上は増加するのか。

その答えのひとつとして考えているのは、「現状を把握」するということです。

売上増加を望む企業は、「なぜ?」という動機や根拠が曖昧であることがほとんどです。「理由なき売上増加希望」(^^)。そのような場合は、売上増加の「テクニック」のみに喜ぶか、流行りの手法に飛びつくことになります。これは、過程を目的と勘違いしていますので、いわば「過程の目的化」と言えます。その結果、「売上を増加させる方法」と言われているそれらの手法を実施することで、安堵してしまい、結果がダメでも「あぁ、ダメだった」で終わってしまうだけです。また、仮に売上が増加したとしても「一過性」「短期的」なものにしかなりません。「理由なき売上増加」(^^)

なぜ売上増加が必要なのか、現状の事業状況、内部環境を把握することから始めて頂くことがポイントです。ここは徹底する必要があります。そのうえで、誰に対して、どのような手法で臨むのか、外部環境を検討しながら準備を進めます。

そこで考えてみてください。「誰に対して」「どのように売るのか」ということは、経験とノウハウを持つ経営者自身が分かっていることで、そんなに目新しいものなどないのです。

つまり、「現状を把握」したうえで、売上増加を図る根拠が明確で、準備を怠らなければ、売上は増加するのです。それをすることなく、「テクニック」や「流行り」に乗るだけでは、どんなに目新しい、どんなに斬新な増加策でも、安定的・継続的な売上の増加には繋がらないのです。

「売上を増加させる方法を教えてください(提案してください)」と言われると、ついつい「そんなものは無いですよ」なんて一言で済ましてしまいがちな自分ですが、その一言の前には、このような「理由」が存在しています。「理由あり売上増加策」(^^)。