銀行を退職して本日で丸4年が経ちました

私自身が銀行を退職して、今日で丸4年が経ちました。4年前の昨日は早朝真っ暗ななか自分のデスクを片付けていました(^-^)

そして、4年前の今日は部長と役員に挨拶をして、銀行を去りました。あれから4年。たった4年ですが、かなり昔のことのように感じています。ウィステリアはこれからも中小企業経営者の傍で寄り添い、経営者の笑顔はもちろん、従業員の笑顔、地域の笑顔を作るべく、中小企業支援業務に邁進していきます(^-^)

明日から12月、明日から5年目が始まります

さぁ、頑張りましょう!時には苦しみ、時には怒り、時には悲しみ、それでも基本はいつも楽しみ(^-^)

大丈夫!必ず前を向くことが出来ますよ!(^-^)

「やれ」と言って進めても限界がある

「やれ」「いいからやれ」「口答えするな」と言って、やらせることには、必ず限界があり、やがて衰退していくものです。

ところが、「やりましょう」と言われ、始めた物事には限界がありません。

だからこそ、従業員の声に耳を傾け、自由と責任と権限を与え、能動的に動いてもらうことこそが、経営者の経営の真意だと感じます。

腹を割って話す 自らさらけ出すことで引き出す

中小企業の支援も、資金繰りが逼迫している、明日もわからない状況にある時に、如何に互いを信じることが出来るか、という局面が訪れることがあります。

どんなに高名な先生でも、どんなにメジャーな手法でも、経営者の納得感を得ることが出来ず、サポートする側の人間を信頼してくれることが無ければ、経営改善が上手くいくはずがありません。改善の途上において間違いなく頓挫することとなるでしょう。

藤沢市立本町小学校の二宮金次郎像

もちろん、中小企業の改善にはハード面の改善は欠かせません。しかしながら、方法や仕組みの構築、内部管理体制の再構築などを図っていく局面においては、全社一丸となった意思統一、情報の共有、改善意識の醸成を行なわなければなりません。

所謂、ソフト面の改善策の実践、遂行に当たっては、人と人との繋がり、円滑な繋がりがものを言うことになります。その際には人間の五常が必要となります。人間の五常とは「仁・義・礼・智・信」です。ウィステリアでは特に「仁」と「信」を大切にしています。

改善策に対する理解と納得があり、そこに信頼(「信」)が生まれる。理解と納得を得るには、同じ立ち位置、同じ視点があって、全てを捧げている想い(「仁」)が相手に伝わることが必要となります。相手の心を開くには、まず自らをさらけ出さなければなりません。現状の事業の状態をどう思っているのか、そしてウィステリア自身はどう考えているのかをぶつけなければなりません。

そうして、さらけ出すことが出来て初めて中小企業経営者との共同による改善がスタートするというものです(^-^)

 

データの収集、深掘りによる根拠付けと理論武装

中小企業の支援は、形式的なものをはめても改善には繋がりません。これは銀行審査部時代から10年以上にわたり、何百もの中小企業を見てきた私自身の実感です。

現場状況の把握、財務面においては決算書を深掘りした現況の確認を、これでもかと支援のスタート時点で把握することです。把握したうえで「想定」「見通し」を立て、そこからヒアリング、ミーティングを通して、経営者との意思統一を図ります。

(当たり前ですが)事業を経営しているのは、経営者です(^-^)。ということで、サポートする側がスキームをはめ込もうとしても限界があります。それに気づかずに、前へ、前へと進めてしまうと、現場では実質的に前には進まないものです。

ウィステリアとして、3年にわたり中小企業の支援・サポートを進めてきましたが、あらためて感じるところです。中小企業の経営者と同様に、サポートする側として、いま一度、原点への立ち返り、基本の徹底を図ることが、改善・再生への近道となるものです。

事業承継はM&Aではなくノウハウ、経験の継承であってほしい

事業承継の部分は、いま注目を集めています。事業継続性の確保、事業を継承していくなかで、経営者の身内のみならず、社内の従業員にいかに伝承していくか・・・。一度考えてみる必要があります。

事業承継の勉強

そんな想いを持ちながら、事業承継の勉強に関内に行ってきました。あきらめてぶん投げるのは、本当に本当に最後の手段です。これまで自らが築いてきた、切り開いてきた道のりを、今後も引き続き進めてくれる人材に、事業を承継していく。

いざ、承継を考えると、制度や、方法の選択などと言う前に、如何に人間臭い部分の調整が必要なのかと、身に染みて感じることでしょう(^-^)

志学・而立・不惑・知命・耳順・従心

またまた論語なのですが・・・そして私自身論語を読んだことは無い(>_<)

ですが、先日「耳順」という言葉を耳にしました。

何も60になってからではなくとも、人として、心構えとして重要なことだと思います。特に歳を重ねると「他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾ける」ことは、知らず知らずにできにくくなるものです。経験を重ねることで、自信に繋がり、視野が狭まり、現状が正しいと感じてしまいがちです。

先日、銀行の人と話すことがありました。私自身、銀行に20数年勤務し、10年近く審査部にいたこともあり、中小企業支援に対する銀行の思惑はある程度分かっているつもりでしたが、あらためて考えさせられることがありました。勉強になりました。

「耳順」

心掛けていないと、自分の成長を止めかねませんね(^-^)

論語と算盤(そろばん)と渋沢栄一

渋沢栄一の著書で「論語と算盤(そろばん)」という本があるそうです。

知人から勧められた二宮金次郎の本のなかに出てきました。

「経営も人間の道徳に基づかなければならない」

明治6年(1873年)に「第一国立銀行」を創立した渋沢栄一が、銀行員に対し訓示した中で「『論語』とそろばんを一致させよ」という言葉があるそうです。

銀行業務はそろばん勘定。しかしそろばん勘定にばかり夢中になると、いつか銀行員は人の道から外れることがある。そこで机の上に「論語」を置いて、暇があれば紐解く。そして人間の五常を学ぶ。道徳を学ぶ。

人間の五常とは「仁義礼智信」

もやもやしていた部分を埋める言葉でした。大きく頷いた。

「生産性向上」という言葉が広がっています

国として、経産省、中企庁、金融庁などは金融機関などに対し、中小企業支援の場面や、中小企業そのものに対して「生産性向上」を目安とするような言葉が広がっています。

11月19日に藤原敬三氏が日刊工業新聞の取材に答えています。

中小企業再生の“カリスマ”が経営者に伝えたいこと

「経営者の想いに寄り添う支援」

ウィステリアの理念でもあります(^^)

変革期における金融サービスの向上にむけて~金融行政のこれまでの実践と今後の方針(平成30事務年度)~について

平成30年9月26日に金融庁から「従来の「金融レポート」と「金融行政方針」を統合」した「変革期における金融サービスの向上にむけて~金融行政のこれまでの実践と今後の方針(平成30事務年度)~について」が公表されました。

変革期における金融サービスの向上にむけて~金融行政のこれまでの実践と今後の方針(平成30事務年度)~について 主なポイント

「金融サービスの向上に向けた「金融育成庁」としての7つの取組み」が掲げられています

中小企業の事業改善にも通ずるところではありますが、金融庁が「金融育成庁」として地域金融機関に対し、それぞれの地域性、顧客などを踏まえた独自のビジネスモデルの構築を求めています。これまで、金融庁の検査方針を見つつ、自行の資産査定に注力していた地域金融機関が自身の実態把握を進め、強みを活かしたビジネスモデルの構築が求められています。

変革期における金融サービスの向上にむけて ~金融行政のこれまでの実践と今後の方針~ (平成 30 事務年度)

中小企業支援を行なうなかで、上記方針のP72~P89あたりを、まずは読んでみようと思います(^-^)

基本に立ち返ってみる

法人になって、4年目に入りましたが、取引先に恵まれて、なんとかかんとかやってきています。という気持ちを忘れてはいけませんね。気を抜くと、なんとなく過ごしてしまうこともあります。

いま、あらためて個人的に受けている案件があります。ひとつの企業に対して、ひとつづつ基本に立ち返りながら、企業と一緒になって改善を進めていきたいと思います。

実態を把握し、経営者と話し合い、数値の予想を立てるとともに、事業改善に向けたアクションプランを組み上げていきます。形に気を取られて、実態把握が甘くなると、真の本業支援には至りません。先入観にとらわれずに、現実を見て、適切なサポートをしていきたいと感じています。