計画策定の意義

創業計画にせよ、経営改善計画にせよ、事業計画にせよ、元銀行員としては数値計画をイメージしてしまいます。でも計画は数値計画の前にこれまでの経緯、現状、今後の見通しなどの事業面の見つめ直しの部分が重要です。

計画策定を進めている中小企業のなかには、計画策定で満足してしまう人や、売上目標や利益目標などの数値面ばかりを気にしてしまう人も多いです。

計画の策定にあたっては、その時点での事業を見つめ直し、「なぜこの事業を行なっていくのか」という考えを置くことが必要です。事業を継続していくなかで、順風満帆に事業展開を為し、事業を拡大していくときや、窮境に陥りそうで打開策を検討するときや、大きな経営判断を下す場面において、策定した計画を再確認し、「原点に回帰する」ことが出来るものでなければなりません。

経営判断とは、あぁそうだったんだんだ。こうした事業活動を継続、展開することで、こうやって社会に関わり、貢献していくものだった、と再確認し、そこから適切な解を導き出していくことです。

経営者は、日々悩み、格闘し、決断していくものです。原点回帰する、拠り所とすることが可能な計画でなければなりません。安易に作った計画は所謂「絵に描いた餅」と言われるだけです。

勝鬨橋から
勝鬨橋から

勝鬨橋。築地と月島の間を結ぶ渡しを勝鬨の渡しと命名していましたが、 この渡しの命名は明治38年, 日露戦争で 苦戦の末にようやく 旅順が陥落して, 日本中は 提灯行列が行われるほど沸き立ち、 これを記念して 近隣の市民有志が渡しを開設し, 後に東京市に寄付したものだそうです。「勝鬨」の名前は 戦争に勝って「勝どきの声をあげる」という表現から採ったもので、後に この場所に架けられた橋は同様に 勝鬨橋 と名づけられ, ここの地名にまで 「勝どき」の名前がつけられることになったそうです。

事業を安定継続し、「勝どきの声をあげる」ほどの企業になれるように勝鬨橋の上からの眩しい景色を眺めながら、ウィステリアは中小企業を応援し続けていきたいと、再確認しています。

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