中小企業は、経営資源が限られています。
経営資源とは「人・モノ・金」それに「情報」と言えます。
事業成長のためには限られた経営資源をどうしたら増やせるかと思いを巡らせるのは当然ですが、その前段として、限られた経営資源をいかに有効に活用し、最大限のパフォーマンスをいかに導き出すかがポイントとなってきます。
人が限られている、手元資金が限られている・・・そんな環境の中で事業を成長させるには、事業を展開しながら最大のパフォーマンスを導き出すほかありません。
人材が揃っていないからといって、闇雲に人材を切り捨て、入れ替えようとしても事業は成長しません。
手元資金が足りないからといって、闇雲に借入で資金調達しても、事業は成長せず、むしろ債務負担が増加し、苦しむだけです。
では、今いる人材に最大限のパフォーマンスを発揮してもらうためにはどうすればいいか、それは、まず経営者が従業員の声を聞くことです。従業員の声を聞き、活かし、あるべき方向性を指し示すことです。ここで勘違いしてはいけないのは、「言うことを聞く=言いなりになる」ことではありません。
従業員の声を聞き、事業の方向性に反映させながら、従業員の意気を束ねていくことが経営者に求められる手腕となります。ただ命令する、切り捨てる、入れ替えるだけでは、前には進みません。
せめて、「人を育てよう・・・」という気概が無ければ、事業の継続性は維持できないでしょう。