「捨てられる銀行」という刺激的なタイトルの本

メガバンク以外の地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合は地域金融機関と呼ばれています。地域金融機関は、その公共性の高さから考えても中小企業に近い立ち位置で、融資(円滑な資金供給)を行なうばかりか、中小企業の本業支援を実践していく責務があります。そうあるべきです。それが中長期的に地域の発展に寄与するという結果に繋がるのです。

ところが、例えば中小企業が地域金融機関に融資の相談に行くと、未だに「赤字だから貸せない」「担保(保全)を入れてくれれば貸します」などと言って融資を断る地域金融機関がほとんどです。いや、全ての地域金融機関は融資を断る際に同様の、或いは似たような断り文句を使います。中小企業の経営者の皆さんから、そのような話を聞くたびに、地域金融機関は中小企業の良き相談相手どころか、企業のほうを向いていないと感じざるを得ません。

飲食店を開業しようとしている創業者から相談を受けるときには「価格で勝負しないように」と話すことがよくあります。価格競争は資本規模の大きなところが生き残るのは常です。地域金融機関が再編成と称して規模の拡大化を進めていけば生き残れるのか、と言えば、それは「NO」です。地域金融機関は自分の「強み」を理解していないのでしょうか?

金利の安さだけで勝負する、過去の財務内容が悪いから融資できない、担保(保全)が無いから融資できない、保証付だから融資する。そんな姿勢をいつまでも続けていれば、行き着く道は淘汰でしかないと思っています。

中小企業の事業内容を知らない、強みを知らないような地域金融機関に本業支援なんでできるはずがないです。中小企業の本業支援を進めていけない、進めていかない地域金融機関に生き残る道はないのです。

弊社共同代表が紹介してくれた本があります。

日頃感じていることが文章になっていると感じています。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48746

 

梅雨明けと創業

梅雨明け宣言・・・が、あったかどうかはわかりませんが、一昨日あたりから曇天が一転、快晴の日々が続いています。

この暑くなるだろう7月から8月にかけて「創業」に関わるセミナーや塾を開催します。創業について考えている人から、創業間もない人にお会いする機会が増えます。とても楽しい時間です。

その時間を、より楽しむためにもここ1年半ほどの「自分」を振り返りながら「起業者」の方々のことを考えていると、そこにはやっぱり「漠然とした不安」が少なからずあるということに気づきます。

「起業者」の方々はその「漠然とした不安」を少しずつ小さくするために様々な情報を集め、計画の立て方、市場の分析方法、集客の方法など、創業に向けた知識を吸収していくのかもしれません。

ただ・・・、「自分」に照らし合わせてみると、創業前後の方々には情報や知識を得るのみでは拭えない「漠然とした不安」があると思うのです。それがどんなものなのかを7月から8月に多くの方々にお会いするなかで私も感じていきたいと思っています。

「漠然とした不安」を感じる方々の背中を押せたらいいな、ぎゅうっと押すのではなく、ポンッと押せたらいいなと、快晴の暑い空の下、ソフトクリームを食べながら考えています。