時代の潮目が変わっているということか

従業員の育成、後継者の育成は難しい局面にあると思う。

トップダウンでの強烈な指示・命令や、ワンマン経営、先頭を走り、グイグイ引っ張るリーダーシップが有効であったのは、とうの昔に終わっていると、きっとみんな感じている。

教えることはしない、見て覚えろ、習うより慣れろ、という感覚のなかで従業員、後継者の育成は、もはや図ることが出来ないということも、きっとみんな感じている。

しかしながら、中小企業の現経営者の多くは高度経済成長のさなかに経営者となった人が多く、リーマンショックや東日本大震災等の影響を受けながら、ここまで進んできた人なので、どうしても「いまの若いやつらは甘い」と感じている。

あらためて、丁寧に指導をしていくことより、自分たちがそうであったということのみで、厳しい(というか、雑というか)指導をついついしてしまい、根底には「嫌なら辞めろ」という感覚を持っている。

そのような感覚のままでは、人は育たずに人心は離れ、やがて企業は停滞し、衰退していく。

時代のせいにしてはいけないが、時代の潮目は完全に過ぎていると思う。この変化に気付かない、気付いても何かを変えることが出来ない企業は、どうしても改善に向き合うことが出来ない。

丁寧に、中小企業に情報を提供し、丁寧に助言をしていくほかないかと考えている。

薄暮かな

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