担当者は会社を背負っている

よく聞く声は、金融機関、印刷会社などは担当者によって取引関係が大きく変わる、というものです。

担当者は、「担当者」という名前を軽んじている場合が少なくないですが、取引先からすれば、まさに「会社の看板」を背負っているわけです。そんな当たり前のことに意外と気付いていない担当者が多いのが現実です。

そして、担当者の取り組み姿勢に、必要以上に警戒し、慎重を超えて弱腰になる中小企業経営者も少なくありません。

どんなにパワーバランスが低くても、相手が金融機関や大手会社であっても、中小企業の意義や主張は明確にし、毅然とした対応を心掛けるべきと、中小企業経営者にはよく話しています。

裏返せば、自分の言動にも気を配らなければならないということです。私自身としては、本当に自分の個人的な意見の場合は「あくまでも個人的な意見ですが」と前置きをしてから、話すことも銀行員時代にはよくありました。

これは、建前と本音、ということとは少し違います。本来あるべき状態と、周辺の環境に応じて最低ラインの落としどころという部分を経営者の方々に認識してほしい、ということです。本来のあるべき状態を理解しなければ、現状の事業状態や、関係各署との取引状態を客観的に判断することが出来ません。いま試みようとする取引関係が最善の状況かどうかの判別が付きにくくなってきます。

年末の切羽詰まった時だからこそ、見えてくる部分もあります。

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