老兵は死なず、ただ消え去るのみ

自転車事故で大けがをして2017年に政界を引退した自民党の谷垣禎一前幹事長が昨年「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」と言ったようですが、これはそもそもはGHQの最高司令官だった、アメリカのダグラス・マッカーサー元帥の名言として知られているものだそうです。マッカーサーの言葉を訳すと「老兵は死なず、ただ消え去るのみだ」となるようです。

中小企業の経営者や、管理職で60歳以上の方々は、「老兵は死なず、ただ消え去るのみだ」の精神でいてほしいと、昨今富に感じています。

会社組織における若手社員からは、過去の栄光を語り、威張ってばかりで、円滑な業務運営に支障をきたす言動が著しく目立つ50歳以上?年配の経営者や社員を「老害」と言うことがあります。これは「著しく支障をきたす言動を行なう人」に向けられる言葉なのだろうとは思いますが、一律に年齢で区切ってしまっても良いのではないかと、乱暴に考えてしまう自分もいます(^^)

分けやすく言えば、平成に入ってから、もう少し言えば、平成10年以降、世の中は激変し、ワープロなんて時代からパソコン、そしてネットの充実や、携帯電話から、スマホ、タブレットなど、様々な場面で様々な情報を得ることが出来るようになりました。

一方で、人とのコミュニケーションや、考え方も大きく変化し、言ってみれば、闇雲に怒鳴り散らし、圧力を掛ければ人は動き、それで物事は前進するという発想は、過去の遺物となっています。しかしながら、コミュニケーションのひとつとして、強制・圧力が有効である、切って捨てればいいという発想が根強く残っています。どこに残っているかと言えば55歳以上の大人に残っているように感じます。

この変化に素直に対応できないのであれば、「老兵は死なず、ただ消え去るのみだ」ということが正しい選択だと感じてしまうのです(T_T)