従業員の自主性を否定しない

中小企業が事業を継続し、安定成長させるためには、経営者の強い統率力やリーダーシップという部分も必要でな場合もありますが、より事業の継続を安定させるには「従業員の自主性」が必要となります。

「従業員の自主性」を育むのは、経営者の寛容な姿勢と、それに基づく職場環境です。

これが、なかなか構築できません。いまの経営者の多くは60代~70代の年齢となっています。ついつい「昔は・・・」や「私が営業なら・・・」「私なら・・・」という言葉が出てきてしまいます。

もう少し強い経営者ですと、従業員の前向きな気持ちの「芽」を摘んでしまっている言動は、日頃からよく目にすることです。

上司や、経営者は、従業員の意見に耳を傾け、チャレンジできる環境を作ってあげることが、従業員の自信となり、そこに「従業員の自主性」が育ってくるものです。

多少時間はかかりますが、一度構築されれば、簡単には崩れることの無い企業文化へと発展していきます。

先行きが見えない不安を解消する

事業の先行き、経営の先行きが見えないのは当たり前ですが、改善施策を提案するときに、どこに向かっているのか(もちろん改善に向かっているのですが)、何がゴールなのかをまず示していかなければなりません。

経営者は、コンサルタントでもなく、もちろん銀行員でもありません。ここで提案された施策に取り組むことで、どのような結果に結びつくのかはもとより、施策にどのように取組むべきかは正直分からないことが多いものです。

課題を抽出し、改善施策を立案し、実行に至るに際し、その入り口で経営者の理解、賛同を得て進むことがその施策の成否に大きく影響します。

いま、何が課題であり、改善の必要性を感じていないのが経営者です。慌てずに繰り返し理解を求めていく必要がありますね(^-^)

かながわ中小企業支援ファンド

7年前に設立されたファンドの名称は「神奈川県中小企業再生ファンド」でした。「神奈川県中小企業再生ファンド」

今回は平成31年1月31日に「神奈川県中小企業支援ファンド」が設立されました。「神奈川県中小企業支援ファンド」

「再生」という二文字は消えています。

目的は「地域金融機関、信用保証協会、中小企業支援機関、神奈川県中小企業再生支援協議会等と連携し、県内中小企業等の債権や株式を中長期的に保有して継続的に支援することにより中小企業の再生を進め、地域経済の活性化、雇用の維持を図る。」と記されています。

基本的には、神奈川県中小企業再生支援協議会の案件となるのでしょうが、実質的な本業の再生に繋がる、実のあるファンドになってほしいと願います。

そのためには、関係する金融機関が、単に出資するだけでなく、本業支援の意義を考え、目の前の自行の利益ではなく、中長期的な視点を持って対応して頂くことを願います。(前勤務先も出資していました(^^))

 

時代の潮目が変わっているということか

従業員の育成、後継者の育成は難しい局面にあると思う。

トップダウンでの強烈な指示・命令や、ワンマン経営、先頭を走り、グイグイ引っ張るリーダーシップが有効であったのは、とうの昔に終わっていると、きっとみんな感じている。

教えることはしない、見て覚えろ、習うより慣れろ、という感覚のなかで従業員、後継者の育成は、もはや図ることが出来ないということも、きっとみんな感じている。

しかしながら、中小企業の現経営者の多くは高度経済成長のさなかに経営者となった人が多く、リーマンショックや東日本大震災等の影響を受けながら、ここまで進んできた人なので、どうしても「いまの若いやつらは甘い」と感じている。

あらためて、丁寧に指導をしていくことより、自分たちがそうであったということのみで、厳しい(というか、雑というか)指導をついついしてしまい、根底には「嫌なら辞めろ」という感覚を持っている。

そのような感覚のままでは、人は育たずに人心は離れ、やがて企業は停滞し、衰退していく。

時代のせいにしてはいけないが、時代の潮目は完全に過ぎていると思う。この変化に気付かない、気付いても何かを変えることが出来ない企業は、どうしても改善に向き合うことが出来ない。

丁寧に、中小企業に情報を提供し、丁寧に助言をしていくほかないかと考えている。

薄暮かな

個人事業者の経営相談から中小企業の抜本再生まで

父親が長年に亘り営んできた事業を、その子息が承継するという個人事業者の経営相談を受け、創業者にも必要な情報やノウハウを助言することもあります。

このような経営相談を受ける場合、相談に来る経営者(後継者等)は大抵は謙虚であり、「聞く耳」を持っていることから、こちらの提示する助言を素直に受け止め、工夫し、活用してくれることが多いように感じます。

そんな経営相談を終えると、急いで場所を移動し、神奈川県の最北端から、最南端へ移動(^^)

移動後は、ガラリと変わって長い歴史と伝統を持つ老舗企業の経営者との経営相談(^^)

経営者に対して再生手法を説明すると、切実な経営相談を受け、踵を返して金融機関への提案と交渉(^^)

一日での劇的な動き、そしてうちにしか出来ない中小企業支援の動きを存分に発揮した一日でした(^^)

それにしても、ひとつの助言、ひとつの発言で大きく事態は変わりますので、発言には慎重に慎重を重ねるという配慮(^^)相応に神経を尖らせますので、夕方には多少ぐったりもするものです(^^)

もちろん、心地良い疲れではありますけどね(^-^)

信用をしてもらいたければOpenにし、信用すること

金融機関という看板もなく、「中小企業を支援します」という気持ちだけで企業の扉を開けてもらうことは、なかなか難しいものです。(実はそんなに難しいとは思っていないのですが(^^))

よくわからない者が来て、どうやって会社の扉を開けてもらうか、運良く経営者の人と話をすることが出来て、そしてそこから継続的な繋がりを作っていくにはどうすればいいのか?

さらに、中小企業との、若しくは経営者との繋がりを運よく作ることが出来たとして、従業員の方々にどのように耳を傾けて頂けるか

コンサルと中小企業の間にコミュニケーションが無ければ、何も始まりません。

と、いうことで従業員の方々に、信用して頂く、心を少しで良いので開いていただくには、まずコンサルタント側からOpenな状態となり、皆さんを信用していかなければなりません。金融機関の人やコンサルタントには、初めから上から口調、マウンティングな姿勢が染みついている人も少なくありませんが、そのような関係、コミュニケーションでは一歩も前へ進むことは出来ないでしょう。

理解しして頂くことから、理解が始められるものです。

自分から動く

業績が改善していかない中小企業でも、ミーティングに参加させて頂くと、しっかりとした考えや、理論を展開するケースがあります。

それなのになぜ業績が改善しないのか

それは、PDCAサイクルでいけば「P=Plan」のところが立派であるということで、一向に「D=Do」に行かないというところに問題があるということです。

そして、「D=Do」は上位下達で従業員に「やらされ感」が残っていては、やっているようでよくみるとやっていないという状態になります。

中小企業を支援してくなかで、準備=Planを入念に行ない、そして自発的な行動=Doを起こすことの大切さを従業員の皆さんに伝えている手前、自分も勇気をもって行動に移すことがあります。

失敗が怖くて、忙しいことを理由に動かないこともありますが、さぁ今年からは、頑張って、あらためて、動きましょう!

平成最後の頑張りを見せましょう(^^)

東京駅から丸の内、東京商工会議所 暖かい冬の日

午前中の早い時間帯は、東京駅は逆光になるんですね。外国人観光客が自転車シェアリングを利用して颯爽と通り過ぎていきました(^^)

午前中の東京駅

ちょうど業務開始の時間帯のため、丸の内の歩道にはあまり人の姿はなく、ラグビーワールドカップのイベント?として歩道にお笑い芸人「中川家」の銅像がありました(^^)

中川家の銅像

そして、不思議な狛犬のような、ライオンのようなオブジェ(^^)

オブジェ

東京商工会議所の建物は新しく生まれ変わり、地下は近隣のビルと繋がっているような感じでした。ウロウロしていましたら東京會館の地下一階に(^^)

奥に螺旋階段のような
金屏風のような

さぁ、仕事仕事(^^)

神奈川の金融機関の人と、東京と神奈川の会計士の人と

まずは朝一番に神奈川の金融機関のひとと相談(^^) なるほど金融機関の人の意見は勉強になります。

そしてお昼前には、東京の会計士の人の意見を再確認し、午後一番には、神奈川の会計士の先生の鋭い意見を聞き、「すごいなぁ」と感じ(^^)

金融機関、会計士など、その立場立場で中小企業に対する視点の角度が全然違うものです。まぁ、角度と言いますか、切り込む部分と言いますか、想定する中長期的な中小企業の姿と言いますか、「なるほどそういうことか」「鋭いなぁ」と普通に驚いてしまいます。(いや、驚いているようではまだまだなんですが(^^;))

中小企業支援に関わる多くの人と出会い、繋がりを持ち、話を聞く!教科書では学ぶことのできない貴重な経験です!

冬の陽ざし溢れる週末に、良い経験が出来ました(^^)

猫も眩しそう