正月報告と、カジノ(その2)

シンガポールで通りかかりましたカジノ

シンガポール、マリーナベイサンズにあるカジノ

今回は行きませんでしたが、カジノ自体は、そうとう昔を振り返ると
ラスベガス、リノ、ラフリン(アメリカ)、ソウルで、カジノ行ったことありました(笑)
そのあたりの経験を思い出しながら昨今のIR議論に意見してみたいと思います。
(推測も含んでおり裏付けも甘いですが、一意見としてさらっと聞き流していただければ幸いです。)

IR議論のためにいろいろな自治体で調査しているのですね。

【参考】東京都の調査報告書

総じての結論としては、メリットがあるということなのでしょうか。
もう少し細かく分けて分析したほうがいいと思ったりもします。

【海外のカジノに関してのコメント】完全主観ですので…
・ラスベガス…
総合アミューズメントシティとしての魅力が評価されてますし、日本もラスベガスみたいにカジノ以外の施設全体の魅力を高めないと、と盛んに言われていますが、
自分の経験を振り返ると、まず、飛行機に乗って8時間「行く」ということ自体がラスベガス訪問動機となっていました。
訪問動機となりうる「程よい距離感」があったのがポイントかと。
加えて、アミューズメントシティとしてのショー・絶叫マシンなど、郊外で楽しめるシューティング(実弾射撃)、セスナフライト体験、気球など…
そして街から出て荒涼とした砂漠を少し走ると見える「ルート66」などのノスタルジックな風景…そしてロサンゼルスに(割と)近い、この辺りが主要な動機だったと思います。
これに加えての「カジノ」、という位置づけなのかな、と。つまり、
『はるばる行くこと自体+街全体(近隣市含む)の魅力+カジノ』がラスベガスの魅力なのではないかと思います。
総合アミューズメントシティとして優れている、というだけでラスベガスに行こう、と思う人は少数派だと思うのです。
(ブロードウェイで観劇したいからニューヨークに旅行しよう、というのが、なかなかのハードルの高さなのと同じ感じかなと)
アメリカの他都市やオーストラリアでのカジノ利用動機も似ているのではないかと推測します。

・シンガポール・その他東南アジア…
シンガポールには統合型リゾート(IR)として2つの施設(マリーナベイサンズ、セントーサ島)があり、ホテル・シネコン・ショッピングモールなどに加えてカジノがあるわけですがカジノとこれらは利用客層が違うのではないか、という疑問があります。
※ちなみに、わたくしの正月旅行ですが、マリーナベイサンズもセントーサ島(IR内にユニバーサルスタジオがある)もどちらも行きましたが、カジノ行きませんでした。家族旅行ですから…。家族旅行じゃなくても、女友達との旅行でも行かなかったと思います。
では、カジノ行く人のそれ以外の目的って何だろう、と推測しますと、日本からの旅行者ですと、
例えばゴルフを楽しむなど「のんびりリゾート羽伸ばし系」や「加えて歓楽街で羽伸ばし系(オブラートで包んだ表現ですが)」などがあるのかな、と。
ということで、常夏である・娯楽がある、などの「リゾート力」が強いことが成功したポイントなのかと思います。
(補足ですが、シンガポールはオセアニア地域から近いので、オセアニア地域からのリゾート滞在の家族連れもいると思われます。これには、リゾート力に加えてアクセスの良さ(シンガポールのチャンギ空港はハブ空港として優れている)もポイントなのかと)

・韓国…
IR型ではなく、ホテル内にカジノ併設という作りが多いように思います。
韓国へのカジノ利用者の動機も、「羽伸ばし系」は多いだろうと思われます。日本含む近隣の東アジア諸国からは、羽伸ばし系に加えて、「カジノ単独が目的」も多そうですね。
(東京都の報告書では、日本人の韓国カジノ利用者が年間80万人もいるとのこと)
ということで、他地域よりもギャンブルニーズが高いのかなと思います。
滞在時のゲーム予算が、ラスベガスは約5万円、韓国が約7万円ということですし、アジアは欧米に比べてスロットマシンよりもテーブルゲーム(特にバカラ)の割合が多いというのも、1ゲーム(テーブル)の賭金もラスベガスは通常5ドル(600円)~安いところで1ドル~ですが、韓国は2万ウォン(2,000円)~が多かったように思いますし、それもこれも、ギャンブルニーズの高さを思えば納得です。

いつになく長いブログですね…
次回は、日本でカジノやる場合のうまくいく可能性について意見したいと思います。
(3部作で書くことが決定しました)