フィデューシャリー・デューティーって何?

初めて中小企業にお伺いして、いろいろな話を聞いたときや

中小企業診断士の方や、会計士・税理士の方々の中小企業支援の話をお聞きしたりした時に

「中小企業と金融機関はもっと円滑な関係になれるはず」と感じることが少なくありません。

「金融機関との上手な付き合い方」というセミナーや書籍があることからしても、「なんでそうなるんだろう?」と思わずにはいられません。

どこに原因があるかはわかっています。(ここでは書けませんが(^-^))

言えることは、中小企業は金融機関に、金融機関は中小企業に伝えるべきことがうまく伝わっていない、ということです。

そこに、発生した小さなズレは、中小企業の業績が順調な時は全く見えませんが、いざ業績が多少低調となったときには大きなズレとして表面化します。

淀川長治さんなら「怖いですね!怖いですね!怖いですね!」と言うことでしょう(古っ!!)

経営者も、金融機関も、事業の状況を見直し、把握することは言うまでもないことですが、把握した際にこの状態であれば互いにどのような取引(付き合い)が適切なのか、見込まれるのかなどについてコミュニケーションを取ることで状況は大きく変わると感じています。金融庁の言うところの「顧客との対話」ということです。

「フィデューシャリー・デューティー」というそうです(^-^)カタカナで書いてあっても口元がつりそうになります。(^-^)

実際には、「平成28年事務年度 金融行政方針」の「活力ある資本市場と安定的な資産形成の実現、市場の公正性・透明性の確保」という項目の中で、「金融機関等に対する取り組み」としてうたわれている部分ではあります。

「金融機関等による「顧客本位の業務運営」(フィデューシャリー・デューティー)の確立と定着」

「金融機関等が、当局に目を向けるのではなく、顧客と向き合い、各社横並びではない主体的で多様な創意工夫を通じて、顧客に各種の情報を分かりやすく提供するなど、顧客の利益に適う金融商品・サービスを提供するためのベスト・プラクティスを不断に追求することが求められる。」

資産形成の場面だけではなく、金融機関の中小企業との取引(付き合い方)、中小企業支援においても、言えることだと思うのです。

スーパームーン
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